大石静、俵万智、永六輔ら、著名人や編集者15名による手紙にまつわるエピソードのほか、さまざまな場面に応用できる手紙の文例をまとめた1冊。メール全盛の時代とはいえ、廃れることのない手紙やはがきの魅力を再発見することができると同時に、実用書としても活用できるという、お得感ありの内容となっている。 著名人のエピソードはそれぞれの個性がうかがえる内容で、さらっと読むだけでも十分に楽しい。たとえば、下書きせずにどんどん書いて、書ききれなくなってしまうことが多いという阿川佐和子や、実は手紙が苦手な田原総一朗、自他共に認める郵便好きで、今でも郵便配達人に憧れている横尾忠則など、くすっと笑える話が盛りだくさんだ。逆に、口説きにくい相手に対する原稿依頼や、トラブルが起こり謝らなくてはならない場合など、編集者がここ一番という時にしたためた手紙のエピソードは、手紙だからこその人の心を動かす力を改めて思い起こさせてくれる。 後半の例文集と、巻末に付録として掲載されているメールマナーは、よくある実用書の類とほぼ同じ内容である。しかし、ほかの本には無い、際だってユニークな項目なのが「たった一晩で文字を上手に書く方法」と「下手な字を上手に見せるテクニック」の2つ。前半部分のエピソード集を読んで盛り上がった“手紙を書いてみよう”という気持ちを、字が汚いという言い訳で潰させないぞという編集意図が見えて心憎い。(朝倉真弓)
この本を読んで手紙が書きたくなりました!
手紙っていいなと改めて思いました。永六輔さん、阿川佐和子さん、田原総一朗さん、横尾忠則さん、俵万智さん、松本大さんなどが、こんなにも手紙に思いを寄せていらっしゃるとはまったく知りませんでした。実例集もあるので、読み終えたらすぐにしばらく会っていない友人に手紙を書いてみようと思います。文字を上手く見せるテクニックまで紹介されていて、とてもうれしい1冊です。この本がきっかけとなって、手紙の輪がどんどん広がるといいですね。
中経出版
訪問しないで「売れる営業」に変わる本―4年連続No.1が明かす 編集者という病い 年俸5億円の社長が書いた 儲かる会社のすごい裏ワザ
|